もくじ
- 1 ◆問題編◆
- 1.1 問題 1
- 1.2 問題 2
- 1.3 問題 3
- 1.4 問題 4
- 1.5 問題 5
- 1.6 問題 6
- 1.7 問題 7
- 1.8 問題 8
- 1.9 問題 9
- 1.10 問題 10
- 1.11 問題 11
- 1.12 問題 12
- 1.13 問題 13
- 1.14 問題 14
- 1.15 問題 15
- 1.16 問題 16
- 1.17 問題 17
- 1.18 問題 18
- 1.19 問題 19
- 1.20 問題 20
- 1.21 問題 21
- 1.22 問題 22
- 1.23 問題 23
- 1.24 問題 24
- 1.25 問題 25
- 1.26 問題 26
- 1.27 問題 27
- 1.28 問題 28
- 1.29 問題 29
- 1.30 問題 30
- 1.31 問題 31
- 1.32 問題 32
- 1.33 問題 33
- 1.34 問題 34
- 1.35 問題 35
- 1.36 問題 36
- 1.37 問題 37
- 1.38 問題 38
- 1.39 問題 39
- 1.40 問題 40
- 1.41 問題 41
- 1.42 問題 42
- 1.43 問題 43
- 1.44 問題 44
- 1.45 問題 45
- 1.46 問題 46
- 1.47 問題 47
- 1.48 問題 48
- 1.49 問題 49
- 1.50 問題 50
- 1.51 問題 51
- 1.52 問題 52
- 1.53 問題 53
- 1.54 問題 54
- 1.55 問題 55
- 1.56 問題 56
- 1.57 問題 57
- 1.58 問題 58
- 1.59 問題 59
- 1.60 問題 60
- 1.61 問題 61
- 1.62 問題 62
- 1.63 問題 63
- 1.64 問題 64
- 1.65 問題 65
- 1.66 問題 66
- 1.67 問題 67
- 1.68 問題 68
◆問題編◆
本ページでは、私が任意に選んだ68つのサインを一問一答形式で掲載しています。
説明文とエコー像のスケッチからサイン名を考えましょう。
※参考程度でご覧下さいませ。
エコーサイン名を答えてください。
各問題(シェーマ)の下にあるこたえをクリックすると解答ページに移動します。
問題 1
急性虫垂炎時の虫垂周辺の虫垂間膜,腸間膜,周囲脂肪織の肥厚,大網による病変の被覆などの所見が超音波画像上,虫垂を取り囲むhigh echoな描出として病変を周囲から浮き上がらせます。
問題 2
大動脈周囲のリンパ節が多数癒合して腫大し,かつそのエコーレベルが低いと,大動脈が内部にうずもれ認識できなくなります。
問題 3
脂肪肝の超音波像で、脂肪沈着の量や分布の違いにより肝内エコーがまだら状に出現する現象です。(まだら脂肪肝)。
脂肪の分布が強い所ではエコーレベルが上昇するからです。
問題 4
胆道内回虫迷入症の際に、拡張した総胆管内に2本の線状高エコー像がチュ-ブ状に描出されます。
これは,虫体外皮が線状エコーとして,虫体消化管が低エコーとして描出されるためです。
胆道内に迷入した回虫の特徴的所見です。
ドレナージカテーテルも同様の超音波像を呈します。
ドレナージカテーテルも同様の超音波像を呈する場合に使われることがあります。
問題 5
肝下面に接した腫瘤の由来臓器が,肝内か肝外(右腎や右副腎など)かを判定するときに用いられます。
【A】腫瘤に接する肝被膜が肝内に圧排され内方へ偏位している(肝外由来)。
【A】
【B】肝被膜が肝外へ突出している(肝由来)。
【B】
問題 6
特に,転移性肝腫瘍の際にみられる所見で,肝辺縁に存在する腫瘍が内部の変性や壊死により,ちょうど臍状に陥凹しているように描出されます。
問題 7
内部エコーを有する胆汁です。
問題 8
慢性肝炎で、門脈壁の数の減少や画像の中央領域でエコー輝度が上昇し,近位および遠位領域でわずかに減弱する像を呈します。
問題 9
腹壁と腸管との間に描出される大網が,腹腔内播種による癌のび漫性浸潤のために帯状,板状に肥厚することです。
腹壁直下にみられ高エコーと低エコーが網目状に不整に混在し,表面凹凸不整な腫瘤像を形成されます。
問題 10
膵癌における上腸間膜動脈(SMA)の起始部への浸潤を示します。
周囲の結合織と比べ低エコー領域がSMAを包むように描出される場合は浸潤が考えられます。その名のとおりSMAを取り囲む“そでカバー”状の厚い円筒状の領域を指します。
主腫瘍よりカフ状の部分のエコーレベルは高めに描出され,陽性の場合には動脈周囲浸潤があるため膵癌切除の適応はないものと判断されます。
問題 11
肝血管腫において,体位変換をすると腫瘤のエコーレベルが変化する現象です。
問題 12
肝臓と腎皮質のエコーレベルを比較し,その差をみます。
通常はこの差はみられませんが,脂肪肝では肝実質のエコーレベルが上昇し,明らかな差がみられます。
問題 13
拡張した小腸内でkerckring皺壁がピアノの鍵盤状(keyboard)に類似した像を呈します。kerckring皺壁の密度の差により,十二指腸から空腸の拡張では典型像を呈しますが,回腸ではこの所見に乏しくなります。
問題 14
慢性腎不全、ネフローゼ症候群、アミロイド腎などで、腎皮質のエコーレベルが肝臓より上昇しているものをそう呼びます。
問題 15
最初に発生した癌結節の辺縁に新たに癌が発生したものです。
capを被った頭のように,capの部分は低エコーに,頭の部分のエコーレベルは高く(通常は高分化型肝細胞癌)描出され,再発を示唆する所見となります。
nodule in noduleと同じ意味ですが,早期の肝細胞癌で有用な所見です。
問題 16
腫瘍が増大していく過程において多数の腫瘍がその名のとおり,ぶどうの房状に融合し一塊となったものです。
肝臓の転移性腫瘍を超音波像に対してよく使われるサインです。
問題 17
リンパ節内部にリンパ門(hilum)が線状高エコー像として描出されます。
reactive(反応性)なリンパ節の良性腫大像として認められます。
悪性例ではみられることが少なく鑑別点となります。
問題 18
高輝度エコーの後方に彗星のような白い縞がみられ,深部にいくほど小さく,おたまじゃくしの尾のように描出される現象をいいます。(アーチファクトの一種で多重反射による。)
対象物の超音波反射強度が音響陰影を伴うほど強くなく,対象物のみで超音波の往復が起こるために生じます。
胆嚢の壁在結石の存在や胆嚢腺筋腫症が認められる胆嚢で観察される事がよく知られていますが、 肝臓、胆管、膵臓、脾臓など、いろいろな場所の超音波像で使われます。
問題 19
腫大したリンパ節が一塊となり血管を取り囲む所見です。
上腸間膜動脈の前後を腫大したリンパ節が取り囲みサンドイッチ様の像を呈します。
悪性リンパ腫では,間質が少なく腫瘍細胞が密に配列しているため均一な低エコーとして描出され,逆に腫瘤内の血管像は明瞭となります。
“doughnut”appearanceとも呼ばれます。
問題 20
肝細胞癌などで、主癌腫瘍の周囲にみられる小結節が衛星のように描出されるためにそういわれます。
問題 21
肥厚性幽門狭窄症において縦断像で肥厚した幽門筋が重なりあってできる二つの線状低エコー像です。
肥厚した幽門筋が前庭部に突出し,子宮頸部に類似するためそうと呼ばれます。
横断像では肥厚した幽門筋が標的状にみられtarget signとも呼ばれます。
幽門筋の厚さが3mmまでは正常であり,4mm以上のものは肥厚性幽門狭窄症と判断されます。
問題 22
胆石が胆嚢内に充満し,内腔が描出されない場合に,強い音響陰影を伴った貝殻(shell)に似た弧状のストロングエコーが胆嚢窩に一致して描出されます。
問題 23
急性肝炎や慢性肝炎の急性増悪の際に、肝内エコー輝度の全体的な減弱がみられるために,相対的に門脈壁の輝度が上昇し広範囲に描出されます。
夜空に星をちりばめたように描出されることよりstarry skyとも呼ばれます。
問題 24
総胆管下部の閉塞により上部胆管が拡張し,肝門部において門脈本幹とともにshotgun(二連銃)のように描出されます。
問題 25
消化管壁の全周性の肥厚像が腎臓の超音波像に類似することから称されます。
周囲の壁肥厚像は低エコーに,中心部の内容物や粘膜像は高エコーとして描出されます。
一方,レントゲンの注腸造影でみられる全周性の狭窄像をapple core signと呼びます。
(例)大腸
問題 26
脂肪肝でみられる限局性の低エコー領域が,腫瘤と紛らわしいためにそう表現されます。
偽腫瘍のサイン。
問題 27
拡張した肝動脈枝と肝内門脈枝が並走して描出され,あたかも閉塞性黄疸のときにみられるparallel channel signのようにみえることからそう呼ばれます。
本症はカラードプラ検査により容易に鑑別可能です。
アルコール性肝炎の約85~90%にみられるとの報告もあります。
もう一つの意味として,下右肝静脈と右門脈後下区域枝が並走するための呼称でもあります。
問題 28
急性胆嚢炎の際に,肥厚した低エコーを呈する胆嚢壁内にみられる不整で不連続なすじ状エコー帯です。(不整で互い違いになっているような不連続なエコー帯で急性胆嚢炎での特異度は高いです。)
問題 29
腹膜偽粘液腫や腹膜播種において肝辺縁で観察される波状彎入像です。
ほたて貝のへりのような波形模様が語源です。
腹膜偽粘液腫では,同時に腸管の圧排像も観察されます。
問題 30
肝外胆管の最大径を測定して次のように考えます。
7mm以下を正常、
7~11mmはborderline、
11mmを越える場合は明らかに異常と 。
問題 31
急性胆嚢炎の際の触診所見として重要なサインであり、胆嚢炎がある例で右肋骨弓下を触診すると、胆嚢の痛みのために息を深く吸えない現象をいいます。
探触子を押し当てると胆嚢が痛む。
問題 32
急性胆嚢炎などで炎症が高度の場合に,胆嚢壁が高・低・高の3層構造として描出されますが,このうちの粘膜と漿膜との間の低エコー層のことを意味します。
胆嚢漿膜下の浮腫や壊死を反映しています。
問題 33
萎縮胆嚢内に音響陰影を伴った胆石像が充満する場合,表面のストロングエコーの腹側に胆嚢壁を示唆する低エコー像がみられます。
問題 34
肝血管腫において探触子で腫瘤を圧排することにより腫瘤性状が変化し不明瞭化する現象です。
海綿静脈洞の大きさの変化により,後方散乱が変化することに起因します。
問題 35
脂肪肝の脂肪沈着が高度の場合に,肝臓の深部では音波の減衰のためにエコーレベルが低下する現象をいいます。
いわゆる深部減衰です。
問題 36
閉塞性黄疸が高度のときに,肝内に拡張した肝内胆管像が多数みられます。
問題 37
分節型の胆嚢腺筋腫症に多くみられる所見で,胆嚢のくびれた部分に三角形(triangle)の隆起像が描出されます。
問題 38
心窩部横走査にて,左腎静脈(LRV)が腹部大動脈(Ao)と上腸間膜動脈(SMA)との間に挟まれて怒張する現象です。
腎静脈圧が上昇し血尿の原因ともなります。
やせた患者や,探触子で腹部を強く圧迫することもこの現象の誘因となります。
問題 39
肝内門脈枝内部の日本住血吸虫卵の石灰化およびそれらを取り囲む線維化,肝組織の脱落した部位の結合組織の増殖により,肝内が多数の網目状あるいは亀甲状の高エコー帯により区分して描出されます。
特に肝表面や末梢領域での変化が著しく特徴的です。
fish-scale pattern(魚の鱗状)とも表現されます。
問題 40
脂肪肝において,脂肪沈着の程度が強くなり,脂肪滴による音の散乱や反射によって肝内部の脈管が不明瞭化する現象をいいます。
問題 41
肝臓と乳房で用いられており,両者の使われ方が異なります。
前者は低エコー,後者は高エコーに描出されます。
肝臓では腫瘍辺縁にみられる低エコー帯を指します。
転移性肝癌では厚みがあり,不明瞭なことが多くこの場合の辺縁部分は転移性の細胞浸潤によります。
肝細胞癌では全周性で均等な厚みで明瞭でこの場合の辺縁部分は線維性被膜によります。marginal hypoechoic zone(辺縁低エコー帯)としても用いられています。
問題 42
肝表面に限局性の隆起や突出を認める場合をいい,腫瘤の存在を意味します。
肝細胞癌では多くみられ血管腫ではまれなため両者の鑑別に用いられます。
問題 43
拡張した肝内胆管が並走する肝内門脈枝とともに平行線状に描出されます。
問題 44
もともとは放射線科領域のX線診断学で広く使われいるサインであり、様々な疾患で使用されています。
超音波においても多様な疾患で用いられています。
幽門部が著しく狭窄している場合に,入り口において鳥のくちばし状(beak)に狭窄部に向かって突出する像です。
腎由来の腫瘤の場合,腫瘤と腎皮質との境界部が,くちばし状(beak)に描出されます。
問題 45
脂肪肝でみられる限局性の低エコー領域が,腫瘤様に描出され,腫瘤と紛らわしいために表現されています。
問題 46
肝内に限局性に脂肪沈着があり,高エコー像として描出されます。
問題 47
肝臓は高輝度のエコースポットで満たされ,全体的にエコーレベルが上昇する現象です。
浅部で特徴的です。(無数の脂肪滴によるエコーの反射や散乱に基づきます。)
高輝度肝。
問題 48
2cm以下の高エコー型肝細胞癌でみられるもので,内部が低エコーに抜け,腫瘤辺縁に高エコー帯を有するものです。幅は一定でないことが多いです。
早期肝細胞癌の発見に有用です。
脂肪化を伴った高分化型肝細胞癌の内部に脂肪化を伴わない分化度の異なる,より低分化な肝癌が発育するために出現します。
輪状の脂肪化による淡明細胞化や線維化などに起因します。
血管腫でみられるmarginal strong echoと鑑別を要します。
問題 49
肝硬変の超音波像において、肝臓表面からその名のとおり“旗がなびく”ように縦縞模様が描出されます。
肝表面に凹凸がある場合に,突出部の後方は暗く,陥凹部の後方は明るく描出される現象で,再生結節からの側方陰影に相当します。
問題 50
肋骨弓下走査で拡張した中肝静脈および左肝静脈がplayboy bunnyの耳に類似することから呼ばれます。
うっ血肝では肝静脈の怒張のためにこの所見が観察されます。
問題 51
全体的には低エコーですが、腫瘤の中心部に高エコー域がみられます。
高エコー域は壊死組織で、低エコー域は単核球・多核球の浸潤で、その辺縁は線維化に相当し、3層構造がみられます。
☞肝膿瘍
問題 52
膵管穿通徴候のことです。
慢性膵炎に急性炎症が加わる場合に,限局して炎症が起きると膵癌とまぎらわしい腫瘤像を呈します。
この場合,腫瘤内部を主膵管が断裂することなく貫通している所見がみられれば,腫瘤形成性の慢性膵炎と判断されます。
膵癌ではみられないため両者の鑑別に有用です。
問題 53
腫瘤中心部の変性した領域が高エコーとなり,辺縁に均等で幅の広い低エコー帯を有する円形腫瘤像です。
イメージ像としては,ドーナツ状であり,また,雄牛の眼にも似ていることからそう呼ばれています。
転移性肝腫瘍でみられる所見ですが、真菌性の脾膿瘍でも同様に,中心部が高エコーな低エコー腫瘤がみられます。(target pattern 標的像とも呼ばれますが、target patternは、全周性に壁が肥厚した消化管の輪切り像の表現や腸重積の表現に用いられます。)
問題 54
腫瘤の後方の音響が周囲実質に比べて増強することです。
(後方エコー増強)肝細胞癌では腫瘤内部の方が周囲の肝実質よりも音の減衰が少ないため観察されます。
問題 55
特発性門脈圧亢進症(IPH)でみられ,内腔が狭小化し肥厚した肝内門脈枝(高エコーに描出)の周囲を取り囲むように低エコー帯が観察されます。
肝硬変との鑑別に重要です。
高エコーは器質化血栓を含む狭小化した門脈枝を反映しています。
外側の帯状の低エコーは門脈枝周囲のグリソン鞘の浮腫状の拡大や線維化およびその内部の多数のリンパ管様脈管を反映しています。
食道静脈瘤や脾腫がみられ肝機能が良好な場合,このサインがみられればIPHを疑います。
原発性胆汁性肝硬変や肝硬変ではまれです。
問題 56
主に低エコー型の肝血管腫において,腫瘤辺縁に認められる高エコーの縁取りをいいます。
辺縁高エコー帯。
問題 57
腫瘤辺縁にほぼ均等に認められる辺縁低エコー帯です。
腫瘍細胞が周辺肝組織よりも高密度に配列しているため,その膨脹性発育のために非癌部肝組織が圧排され,線維成分の凝集も伴って被膜様構造を形成します。
問題 58
脂肪肝のために肝臓と接する胆嚢壁や,右腎と肝臓との境界が不明瞭となる現象をいいます。
問題 59
腸管が隣接する腸管に陥入し層状構造を呈します。
短軸像にて腸管壁が幾層にも重なり,多数のリング状に描出されることより称されます。
1歳以下の乳幼児に多く,回腸が上行結腸に重積するものがほとんどです。
成人では悪性腫瘍が先進部分となることが多く(5~10%),その発生は回盲部が多いです。腫瘤の内部構造が, 同心円状の配列を呈し標的様(target pattern)に描出されます。
問題 60
肝門部横断走査にて,固有肝動脈は門脈の腹側で左寄りを,胆管は右寄りを走行するため,門脈-胆管(右耳)-動脈(左耳)の三者が形成され,mickey mouseの顔に似ていることよりそう呼ばれます。
問題 61
腫瘤の内部が充実部分と嚢胞部分とに混合したパターンです。
問題 62
B型肝硬変でみられる肝実質の不整像をいいます。
肝実質は粗雑で小さな小結節がび漫性に存在し,その名のとおり網細工のような網目状の構造を呈するためウロコ状パターンと呼ばれます。
問題 63
被包型肝細胞癌の特徴の一つで,その内部構造が多数の線維性隔壁により分割されて,種々のエコーレベルの小結節像として描出されます。
問題 64
辺縁平滑な球状腫瘤を呈する場合や,組織間の音速に大きな差がある場合に超音波を入射すると,接線方向にビームの屈折が生じ,腫瘤の側方から後方に音響陰影を生ずることがあります。
問題 65
肝臓と右腎との間隙に存在する後腹膜脂肪組織が三角形を呈する場合は,副腎由来の腫瘍の存在の可能性が示唆させます。
問題 66
肝細胞癌の腫瘍辺縁にみられる低エコー帯が指輪のリング状を呈する所見です。
問題 67
音響陰影を伴わない胆嚢の小結石が,体位変換によって移動性が認められる様子をいいます。
問題 68
肝血管腫において,継時的に腫瘤性状が変化する現象をいいます。
(月の)満ち欠けの意味です。
海綿静脈洞の血管構築の変化により,血流動態も変化し超音波像が変化します。
1.4~1.9cmのものに多いとされる.
腹部エコーサイン【一問一答】の解答一覧はこちらへ
参考文献:
実践エコー診断 日本医師会
日本超音波検査学会 実用超音波用語集ーサイン集ー