この記事はフィクションであり、実在する、人物・臓器・医療機器とは一切関係ありません。
検査担当は、もちろんbechi。
患者情報
○患者
SYさん(やや痩せている)
○性別
🚺
○年齢
49歳
○臨床経過/検査の目的
・健康診断
○エコー写真
右季肋部縦走査(胆嚢)
所見
bechi
①底部において壁肥厚を認める。
bechi
②底部にRASと思われる径7mmのcystic lesion(壁内嚢胞)を認める。
bechi
③コメット様エコー(comet like echo)を認める。
超音波診断
bechi
胆嚢腺筋腫症(gallbladder adenomyomatosis)の疑い。
杉田医師
Zzz…
bechi
……
木野さん
江戸病院に送り返すか?
bechi 胆嚢腺筋腫症とは
・胆嚢の壁が(※いろいろな様式に)厚くなることを特徴とする病変で、胆嚢の粘膜上皮が胆嚢壁の筋肉の層にまで入り込んだポケットのようなものをロキタンスキー・アショッフ洞[RAS|Rokitansky-Ashoff洞]と呼びそれが多発したものです。
・胆石を伴うことが多い。
※病変の部位や広がりから、主に3つの型に分類されています。
・底部型(限局型):底部を中心に限局した腫瘤を形成する。
・分節型(輪状型):頚部や体部に全周性の壁の肥厚をきたし、内腔が狭くなる。
・びまん型(広範型):全体にわたってびまん性の壁肥厚を認める。
次回は
bechiの腹部エコー検査録4(82歳女性)