この記事はフィクションであり、実在する、人物・臓器・医療機器とは一切関係ありません。
検査担当は、もちろんbechi。
患者情報
○患者
ODさん(痩せている)
○性別
🚹
○年齢
70歳
○臨床経過/検査の目的
・HCVキャリア
・食欲不振、腹部膨満感で来院。
・眼球結膜に黄疸を認める。
・血液検査で肝機能障害を認める。
・AFP は288ng/mlと上昇しているがCA19-9は基準値内である。
おもな腫瘍マーカーの種類と基準値(正常値)
○エコー写真
右肋間走査(肝右葉)
右肋骨弓下走査(肝右葉)
所見
bechi
慢性肝障害の所見を認める。(chronic liver injury)
bechi
門脈内に充実性エコーを認める。
bechi
肝内に肝腫瘍が多発している。(multiple liver tumors)
超音波診断
bechi
①肝腫瘍(肝細胞癌|HCCの疑い)、②門脈腫瘍塞栓(tumor thrombosis of the portal vein )及び慢性肝障害(chronic liver injury)を認めます。
杉田医師
うむ。このような症例では、肝細胞癌であることが多いが転移性肝腫瘍などで起こることもある。
野口医師
病理解剖で門脈腫瘍塞栓を伴う肝細胞癌と診断された。(組織学的ではいずれも肝細胞癌。)
病気のために亡くなられた患者さんのご遺体を解剖し、臓器、組織、細胞を直接観察して詳しい医学的検討を行うことです。