細胞検査士とは
顕微鏡を使って悪性細胞(癌(がん)細胞)の有無を調べる技師。CT(cytotechnologist)。
デジタル大辞泉より
◇種類 認定資格(日本臨床細胞学会)
◇難易度 ★★★★★(普通~やや難しい)
○細胞検査士資格認定試験が受験できるのは?
臨床検査技師と衛生検査技師です。臨床検査技師資格は養成コースのある大学、短期大学、専門学校を卒業して国家試験に合格する必要があります。(但し、衛生検査技師は現在養成されていません。)
細胞検査士資格認定試験は、臨床検査技師ないし衛生検査技師として主として細胞診検査の実務に1年以上の従事した者、細胞検査士養成所あるいは養成コースのある大学の卒業、卒業見込み者が受けることができます。
○細胞検査士資格認定試験の内容は?
一次試験(筆記、カラープリントによる細胞像試験)と二次試験(鏡検、実技)があります。一次試験は毎年10月末頃、東京と大阪の2会場(年度の状況により変更があります)で実施され、一次試験合格者について二次試験が12月の初旬または中旬に東京で実施されます。二次試験に合格すると細胞検査士資格が授与されます(二次試験の不合格者は翌年の一次試験は免除され、もう一度二次試験を受けることができます)。
一次試験の試験内容
筆記試験
120問(総論、技術、婦人科、呼吸器、消化器、体腔液・その他の各20問)
細胞画像試験
カラープリントされた細胞画像を見て設問に答える(約60問)
二次試験の試験内容
スクリーニング試験
婦人科材料、喀痰、尿、体腔液などの細胞診標本を一定時間内に鏡検して、その標本中の異型細胞、悪性細胞を篩別(ふるい出すあるいは選び出す)し、病変推定する試験。
同定試験
細胞診標本に示してある細胞を見て、組織型などを推定する試験。
標本作製実技試験
塗沫、固定などの、標本作製技術のレベルを問う試験。
細胞検査士資格は日本臨床細胞学会、日本臨床検査医学会認定資格で、4年ごとに更新されます。更新の条件は実務および学会、セミナー、ワークショップ、研修会に参加して所定の単位を得ることです。がんの早期発見、正確な判定のための資格なので、常に新しい知見を得て高い細胞判定能力を維持していなくてはなりません。
細胞検査士認定試験合格者には国際細胞検査士認定試験の受験資格が与えられます。この試験は2年に1回東京であります。国際細胞検査士資格は多くの国々で有効ですので、外国でも細胞検査士として働くことができます。
日本臨床細胞学会のホームページより
詳しくは細胞検査士会ホームページへ
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