【初心者向け】腹部エコー(超音波)検査でわかる おもな病気一覧

腹部エコー(超音波)検査でよく目にする疾患をあげ、簡単な解説をつけました。

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臓器と疾患

🔵チェックされる主な上腹部の臓器

肝臓(かんぞう)

脂肪肝しぼうかん肝臓に脂肪が過剰にたまった状態である。
慢性肝障害まんせいかんしょうがい肝臓が飲酒やウイルス性肝炎などによって持続的に傷んでいる(炎症)状態。
肝嚢胞かんのうほう肝内に液体の溜まった袋ができる病気である。
ほとんどが良性であり基本的に治療の必要性はない。
肝血管腫かんけっかんしゅほとんどの場合、良性腫瘍で肝機能は正常、無症状である。
病理組織学的には拡張血管の集合体である。
肝腫瘍かんしゅよう

良性腫瘍と悪性腫瘍がある。
鑑別には、精密検査が必要である。
悪性腫瘍には、肝細胞がん(肝由来)や転移性肝がん(他臓器由来)などがある。

肝内石灰化かんないせっかいか肝の一部にカルシウムが沈着した状態。
基本的に治療の必要性はない。
肝内胆管結石かんないたんかんけっせき肝臓内にある胆管(肝内胆管)にある結石。
細菌感染などに注意しなければならない。
肝内胆管拡張かんないたんかんかくちょう肝臓内にある胆管(肝内胆管)が拡張した状態。
原因をみつけるため、精密検査が必要である。
肝膿瘍かんのうよう肝内に膿が溜まった病態。
早期の診断と治療が大切である。
肝硬変かんこうへん肝臓が飲酒やウイルス性肝炎などによって持続的に傷み続けていった末の姿。
経過観察が必要。

胆嚢(たんのう)

胆嚢結石(胆石)たんのうけっせき
(たんせき)
胆嚢内にできた結石のこと。時に胆嚢炎などの原因となる。
胆嚢ポリープたんのうぽりいぷ胆嚢の内側にできる隆起性(盛り上がり)病変。
一般的に1㎝未満で悪性所見がない場合、経過観察。
胆嚢腺筋腫症たんのうせんきんしゅしょう胆嚢の壁がびまん性(全体的)または限局的に厚くなることを特徴とする病気。
胆嚢腫瘍たんのうしゅよう良性腫瘍と悪性腫瘍(胆嚢がんなど)がある。
鑑別には、精密検査が必要である。
胆管結石たんかんけっせき胆管内にできた結石のこと。
胆管炎などの原因となる。
胆管拡張たんかんかくちょう

胆管が拡張した状態。
原因(結石や腫瘍など)をみつけるため、精密検査が必要である。

胆嚢腫大たんのうしゅだい

胆嚢が腫れた状態。胆嚢が炎症をおこしている可能性がある。

急性胆嚢炎きゅうせいたんのうえん

胆石が胆嚢頚部や胆嚢管に嵌頓(かんとん☞はまり込んでしまい動かなくなった状態)、閉塞し細菌感染が加わることによって起こる。
直ちに治療を要する病気。

胆嚢萎縮たんのういしゅく食事の影響や慢性胆嚢炎などによって起こることが多い。

膵臓(すいぞう)

膵腫大

すいしゅだい膵臓が腫れた状態。腫瘍や膵炎などの可能性がある。
精密検査が必要である。

膵萎縮

すいいしゅく膵臓が縮んだ状態。慢性膵炎などの可能性がある。
精密検査が必要である。
膵管拡張すいかんかくちょう膵管が拡張した状態。
原因(結石や腫瘍など)をみつけるため精密検査が必要である。
膵嚢胞すいのうほう膵内に液体の溜まった袋ができる病気である。
性状によっては、経過観察や精密検査が必要な場合がある。
膵腫瘍すいしゅよう良性腫瘍と悪性腫瘍(膵臓がんなど)がある。
鑑別には、精密検査が必要である。
膵石すいせき膵実質や膵管内にできた結石のこと。慢性膵炎の方に多く見られる。

脾臓(ひぞう)

脾腫ひしゅ脾臓が腫れた状態。
まずは、原因をみつけることが大切である。
脾嚢胞ひのうほう脾臓内に液体の溜まった袋ができる病気である。
ほとんどが良性であり基本的に治療の必要性はないが、性状によっては、経過観察や精密検査が必要な場合がある。
脾腫瘍ひしゅよう良性腫瘍と悪性腫瘍がある。
鑑別には、精密検査が必要である。
副脾ふくひ脾臓の近くに存在する腫瘤で(脾臓と)同じ働きをする組織である。
治療の必要性はない。

腎臓(じんぞう)

腎嚢胞じんのうほう腎臓内に液体の溜まった袋ができる病気である。
ほとんどが良性であり基本的に治療の必要性はないが、性状によっては、経過観察や精密検査が必要な場合がある。
腎萎縮じんいしゅく腎臓が縮んだ状態。慢性腎不全などでみられる所見。
腎石灰化じんせっかいか腎臓の一部にカルシウムが沈着した状態。
基本的に治療の必要性はない。
腎結石じんけっせき腎臓にできた結石のこと。時に尿管に詰まって水腎症をきたす。
腎盂拡張じんうかくちょう何らかの原因により腎臓でつくられた尿がうまく流れず、腎盂(腎臓の一部)にたまった状態である。
原因(結石や腫瘍など)をみつけるため精密検査が必要である。
腎腫瘍じんしゅよう良性腫瘍と悪性腫瘍がある。
良性腫瘍は腎血管筋脂肪腫、悪性腫瘍では腎細胞がんが多い。
鑑別には、精密検査が必要である。

消化管(しょうかかん)

消化管腫瘍しょうかかんしゅよう胃や大腸腫瘍など。
進行した悪性腫瘍(胃がん、大腸がんなど)は、エコー検査でもしばしば指摘される。
精密検査が必要である。
腸閉塞(イレウス)ちょうへいそく種々の原因により腸管内容物の通過が障害された状態である。
直ちに治療を要する病気。
急性虫垂炎きゅうせいちゅうすいえん何らかの原因で虫垂が閉塞し、内部で細菌が増殖して感染を起こした状態。
直ちに治療を要する病気。

その他

リンパ節腫大りんぱせつしゅだいリンパ節が、腫れている状態。
径が10mm以内で扁平な場合は炎症によるものが多い。

腹部大動脈瘤

ふくぶだいどうみゃくりゅう腹部大動脈壁の一部がもろくなって拡張(こぶ状、紡錘状に)した状態。
胸水きょうすい炎症や臓器の疾患などにより胸膜腔内にたまった液体。
原因をみつけるため精密検査が必要である。
腹水ふくすい炎症や臓器の疾患などにより腹腔内にたまった液体。
原因をみつけるため精密検査が必要である。

bechi
腫瘤と腫瘍の違いは?

🔵腫瘤(しゅりゅう) 原因が炎症性か腫瘍性かはっきりしないかたまり。
    参考:日本人間ドック学会ホームページには『腫瘍の可能性の低い結節像(炎症後の瘢痕など)』とある。
 
🔴腫瘍(しゅよう) 良性、悪性にかかわらず腫瘍細胞が増殖してできたかたまり。

bechi
以下のページでもう少し詳しく各疾患を解説しています。

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