腹部エコー(超音波)サイン集⑤

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ハ行

ハイパーエコーイック リム hyperechoic rim

(☞marginal strong echo

ヴァスキュゥラァ ブラァーリング vascular blurring

bechi
脂肪肝において,脂肪沈着の程度が強くなり,脂肪滴による音の散乱や反射によって肝内部の脈管が不明瞭化する現象をいいます。(脈管不明瞭化)

(☞hepato-renal echo contrast も参照)

ハロー halo

bechi
肝臓と乳房で用いられており,両者の使われ方が異なります。前者は低エコー,後者は高エコーに描出されます。肝臓では腫瘍辺縁にみられる低エコー帯を指します。
転移性肝癌では厚みがあり,不明瞭なことが多くこの場合の辺縁部分は転移性の細胞浸潤によります。肝細胞癌では全周性で均等な厚みで明瞭でこの場合の辺縁部分は線維性被膜によります。marginal hypoechoic zone(辺縁低エコー帯)としても用いられています。

ハンプ サイン hump sign

bechi
肝表面に限局性の隆起や突出を認める場合をいい,腫瘤の存在を意味します。肝細胞癌では多くみられ血管腫ではまれなため両者の鑑別に用いられます。

(☞転移性肝腫瘍ではumbilicationを参照)

パラレルチャンネル サイン parallel channel sign

bechi
拡張した肝内胆管が並走する肝内門脈枝とともに平行線状に描出されます。

ビーク サイン beak sign

bechi
もともとは放射線科領域のX線診断学で広く使われいるサインであり、様々な疾患で使用されています。超音波においても多様な疾患で用いられています。幽門部が著しく狭窄している場合に,入り口において鳥のくちばし状(beak)に狭窄部に向かって突出する像です。腎由来の腫瘤の場合,腫瘤と腎皮質との境界部が,くちばし状(beak)に描出されます。

(☞shoulder sign

ファッティ バンドレス サイン fatty bandless sign

(☞masking sign

フォーカル スペアード エリア focal spared area

bechi
脂肪肝でみられる限局性の低エコー領域が,腫瘤様に描出され,腫瘤と紛らわしいために表現されています。

(☞fat sparing area,pseudo-tumor sign,focal spared regionと同義語)

フォーカル ファッティー チェンジ focal fatty change

bechi
肝内に限局性に脂肪沈着があり,高エコー像として描出されます。肝限局性脂肪沈着。

ブライト リバー bright liver

bechi
肝臓は高輝度のエコースポットで満たされ,全体的にエコーレベルが上昇する現象です。浅部で特徴的です。(無数の脂肪滴によるエコーの反射や散乱に基づきます。)高輝度肝。

ブライト ループ パターン bright loop pattern

bechi
2cm以下の高エコー型肝細胞癌でみられるもので,内部が低エコーに抜け,腫瘤辺縁に高エコー帯を有するものです。幅は一定でないことが多いです。
早期肝細胞癌の発見に有用です。脂肪化を伴った高分化型肝細胞癌の内部に脂肪化を伴わない分化度の異なる,より低分化な肝癌が発育するために出現します。輪状の脂肪化による淡明細胞化や線維化などに起因します。血管腫でみられるmarginal strong echoと鑑別を要します。

(☞marginal strong echo

フラッグ サイン flag sign

bechi
肝硬変の超音波像において、肝臓表面からその名のとおり“旗がなびく”ように縦縞模様が描出されます。肝表面に凹凸がある場合に,突出部の後方は暗く,陥凹部の後方は明るく描出される現象で,再生結節からの側方陰影に相当します。

プレイボーイ バニー サイン playboy bunny sign

bechi
肋骨弓下走査で拡張した中肝静脈および左肝静脈がplayboy bunnyの耳に類似することから呼ばれます。うっ血肝では肝静脈の怒張のためにこの所見が観察されます。

フヮィールス ウィズィン フヮィールス wheels within wheels

bechi
全体的には低エコーですが腫瘤の中心部に高エコー域がみられます。高エコー域は壊死組織で、低エコー域は単核球・多核球の浸潤で、その辺縁は線維化に相当し、3層構造がみられます。

☞肝膿瘍

ペェナトゥレェイティン ダクト サイン penetrating duct sign

bechi
膵管穿通徴候のことです。慢性膵炎に急性炎症が加わる場合に,限局して炎症が起きると膵癌とまぎらわしい腫瘤像を呈します。この場合,腫瘤内部を主膵管が断裂することなく貫通している所見がみられれば,腫瘤形成性の慢性膵炎と判断されます。膵癌ではみられないため両者の鑑別に有用です。

(duct penetration signと同義語)

ペリポータル ハイポエコーイック レイヤー periportal hypoechoic layer

(☞portal sandwich sign

ブルズアイ サイン bull’s eye sign|ブルズアイ パターン bull’s eye pattern

bechi
腫瘤中心部の変性した領域が高エコーとなり,辺縁に均等で幅の広い低エコー帯を有する円形腫瘤像です。イメージ像としては,ドーナツ状であり,また,雄牛の眼にも似ていることからbull’s eyeと呼ばれています。転移性肝腫瘍でみられる所見ですが、真菌性の脾膿瘍でも同様に,中心部が高エコーな低エコー腫瘤がみられます。(target pattern 標的像とも呼ばれますが、target patternは、全周性に壁が肥厚した消化管の輪切り像の表現や腸重積の表現に用いられます。)

ポスティアリィアル エコー エンハァンスメント posterior echo enhancement

bechi
腫瘤の後方の音響が周囲実質に比べて増強することです。(後方エコー増強)肝細胞癌では腫瘤内部の方が周囲の肝実質よりも音の減衰が少ないため観察されます。

ポータル サンドイッチ サイン portal sandwich sign

bechi
特発性門脈圧亢進症(IPH)でみられ,内腔が狭小化し肥厚した肝内門脈枝(高エコーに描出)の周囲を取り囲むように低エコー帯が観察されます。肝硬変との鑑別に重要です。高エコーは器質化血栓を含む狭小化した門脈枝を反映しています。外側の帯状の低エコーは門脈枝周囲のグリソン鞘の浮腫状の拡大や線維化およびその内部の多数のリンパ管様脈管を反映しています。食道静脈瘤や脾腫がみられ肝機能が良好な場合,このサインがみられればIPHを疑います。原発性胆汁性肝硬変や肝硬変ではまれです。


(periportal hypoechoic layerと同義語)


腹部超音波サイン一覧

腹部超音波サイン集① ア行

腹部エコー(超音波)サイン集①
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腹部超音波サイン集② カ行

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腹部超音波サイン集③ サ行

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腹部超音波サイン集④ タ行・ナ行

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腹部超音波サイン集⑥ マ行・ラ行・ワ行

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腹部超音波(エコー)サイン集【臓器/疾患別】

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腹部エコーサイン【一問一答】(問題編)はこちら

腹部エコー(超音波)サイン【一問一答】~問題編~
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シェーマ:
bechi

参考文献:
実践エコー診断 日本医師会
日本超音波検査学会 実用超音波用語集ーサイン集ー

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