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マ行
マァーヂィナル ストロング エコー marginal strong echo
bechi
主に低エコー型の肝血管腫において，腫瘤辺縁に認められる高エコーの縁取りをいいます。辺縁高エコー帯。
マァーヂィナル ハイポエコイック ゾーン marginal hypoechoic zone
bechi
腫瘤辺縁にほぼ均等に認められる辺縁低エコー帯です。腫瘍細胞が周辺肝組織よりも高密度に配列しているため，その膨脹性発育のために非癌部肝組織が圧排され，線維成分の凝集も伴って被膜様構造を形成します。
マスキング サイン masking sign
bechi
脂肪肝のために肝臓と接する胆嚢壁や，右腎と肝臓との境界が不明瞭となる現象をいいます。
（fatty bandless signと同義語）
マルチプル コンセントリック リング サイン multiple concentric ring sign
bechi
腸管が隣接する腸管に陥入し層状構造を呈します。短軸像にて腸管壁が幾層にも重なり，多数のリング状に描出されることより称されます。１歳以下の乳幼児に多く，回腸が上行結腸に重積するものがほとんどです。成人では悪性腫瘍が先進部分となることが多く（５～10％），その発生は回盲部が多いです。腫瘤の内部構造が， 同心円状の配列を呈し標的様（target pattern）に描出されます。
（☞target pattern）
ミッキーマウス サイン Mickey Mouse sign
bechi
肝門部横断走査にて，固有肝動脈は門脈の腹側で左寄りを，胆管は右寄りを走行するため，門脈－胆管（右耳）－動脈（左耳）の三者が形成され，mickey mouseの顔に似ていることよりそう呼ばれます。
ミィクストゥ パターン mixed pattern
bechi
腫瘤の内部が充実部分と嚢胞部分とに混合したパターンです。
メッシュ パターン mesh pattern
bechi
Ｂ型肝硬変でみられる肝実質の不整像をいいます。肝実質は粗雑で小さな小結節がび漫性に存在し，その名のとおり網細工のような網目状の構造を呈するためメッシュパターン，ウロコ状パターンと呼ばれます。
（meshwork patternと同義語）
モザイク パターン mosaic pattern
bechi
被包型肝細胞癌の特徴の一つで，その内部構造が多数の線維性隔壁により分割されて，種々のエコーレベルの小結節像として描出されます。
（nodule in nodule，tumor in tumorと同義語）
ラ行
ラテラル シャドウ lateral shadow
bechi
辺縁平滑な球状腫瘤を呈する場合や，組織間の音速に大きな差がある場合に超音波を入射すると，接線方向にビームの屈折が生じ，腫瘤の側方から後方に音響陰影を生ずることがあります。これを外側陰影といいます。
レトロペリトニアル トライアンギュラー ファット ウェッジ retroperitoneal triangular fat wedge
bechi
肝臓と右腎との間隙に存在する後腹膜脂肪組織が三角形を呈する場合は，副腎由来の腫瘍の存在の可能性が示唆させます。
リング サイン ring sign
bechi
肝細胞癌の腫瘍辺縁にみられる低エコー帯が指輪のリング状を呈する所見です。
ローリング ストーン サイン rolling stone sign
bechi
音響陰影を伴わない胆嚢の小結石が，体位変換によって移動性が認められる様子をいいます。
ワ行
ワックス アンド ウエイン サイン wax and wane sign
bechi
肝血管腫において，継時的に腫瘤性状が変化する現象をいいます。（月の）満ち欠けの意味です。海綿静脈洞の血管構築の変化により，血流動態も変化し超音波像が変化します。1.4～1.9cmのものに多いとされる．
時間の経過とともに腫瘤の性状が変化する。
◇腹部超音波サイン一覧
腹部超音波サイン集① ア行
腹部超音波サイン集② カ行
腹部超音波サイン集③ サ行
腹部超音波サイン集④ タ行・ナ行
腹部超音波サイン集⑤ ハ行
腹部超音波（エコー）サイン集【臓器／疾患別】
腹部エコーサイン【一問一答】（問題編）はこちら
シェーマ:
bechi
参考文献：
実践エコー診断 日本医師会
日本超音波検査学会 実用超音波用語集ーサイン集ー